会社の登記申請中に、謄本や印鑑証明書を取得できないことをご存知でしょうか。
我々司法書士事務所や登記をしたことがある方は、当たり前と言えば、当たり前のことですが…
登記申請をしますと、法務局の方で審査が開始しますので、その登記が完了するまでロック状態になります。
つまり、法務局の方で登記申請を完了させるまで、会社の登記簿謄本や印鑑証明書を取得することはできなくなってしまいます。

そのため、行政への許認可申請などで、現在の会社の謄本や印鑑証明書が必要な場合は、登記申請をする前に取得しておく必要があります。
また、変更後の内容で会社の謄本や印鑑証明書が必要な場合は、登記完了後でないと取得することができません。
その場合、登記申請と取得したいスケジュールがタイトだと困ったことになってしまいますから、
法務局で登記完了予定日を公開していますので、事前に、登記申請する管轄法務局の登記完了予定日を把握しておくことをオススメします。
特に、会社法人が多い法務局では、登記完了予定日が長くて1か月ほどかかる場合がありますので、注意が必要です!
ただし、例外的に印鑑証明書の場合は、下記の条件を満たす場合に限り、取得できるケースがあります。
(念のため、管轄法務局に申請中でも取得できるか問い合わせした方がよいかと思います。)
①会社の本店所在地の管轄法務局で請求する
②記載事項に変更がない場合
※登記申請中の内容が印鑑証明書の記載事項(会社の商号、本店、代表者氏名、代表者生年月日)に変更を生じないこと。
以上、登記申請する前に、直近で会社の謄本や印鑑証明書を提出しなければいけない状況にないか(契約、取引、許認可申請など)、法務局の登記完了予定日はどれくらいか、事前に確認しておくことで、安心して登記を申請することができると思います。
会社の登記申請を弊所にご依頼いただける場合は、そういった事情もお伝えいただくことで、迅速な対応をすることができます。
(上記のように、登記申請後、完了するまでに一定期間要することをご留意いただけますと幸いです。)
商業登記に関するご相談は、お気軽にエンパシーまでお問い合わせください。