みなさん、こんにちわ。
司法書士の柿沼です。
今年に入って、例年になく多い相談が成年後見の申立てに関するものです。
後見制度は申立ての時よりも、後見制度の利用が始まってからが大変で、本人の家族に「何をするの?」、「どうしたらよいの?」をきちんと理解してもらう必要があると思っています。
その打ち合わせをちゃんと行うことが最初の鍵になると思います。
成年後見の申立てに必要なこと
申立ては、家庭裁判所に対して行います。
主な流れは以下のとおりです:
- 申立書類の作成
- 診断書の取得(医師による)
- 財産目録・収支予定表などの添付
- 家庭裁判所への提出
- 調査官との面談・審理
- 審判(開始決定)
手続自体はシンプルなのですが、実際には多くの書類の手配や作成が必要で、慣れていないととても大変です。
司法書士ができること
司法書士は、成年後見申立てにおいて以下のようなサポートを行います。
- ✅ 家庭裁判所への提出書類の作成
- ✅ 必要書類の収集支援(戸籍、登記事項証明書、診断書の案内など)
- ✅ 財産目録の作成サポート
- ✅ 本人・家族とのヒアリング
- ✅ 家庭裁判所への同行(※必要に応じて)
また、公益社団法人リーガルサポートに所属している司法書士は後見人候補者になり、家庭裁判所の判断によりますが、その司法書士が後見人に選任されることは少なくありません。
よくあるご相談
- 「自宅の不動産を売らなければお金が足りないが、所有者の親は認知症・・・」
- 「親が認知症になってしまったけど、賃貸不動産の更新契約の手続きができない」
- 「相続の前に、親の財産を管理する必要が出てきた」
- 「認知症の父が相続人として遺産分割協議をしなければならない」
このようなときに、司法書士に相談されれば、手続きの円滑化と家族の精神的負担の軽減になるかと思います。
まとめ
成年後見制度は、大切な家族を法的に守る手段のひとつです。
しかし、申立て手続きは複雑で、時間もかかるため、専門家のサポートがあるとスムーズに進められます。
司法書士は、書類の作成から裁判所への対応までトータルで支援することができます。
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ご家族やご自身の将来について、不安のある方はぜひ一度ご相談ください。