司法書士の柿沼です。
令和3年7月10日、
法務局での自筆証書遺言の保管制度が1周年を迎えました。
法務省のHPを久しぶりに見たら、リニューアルされて、より見やすくなっていました。
私の周りでも、こちらの制度を利用して遺言書を作成、保管している方の話や相談は増えました。
また、この制度について、弊所にもNHKや日本経済新聞社から取材依頼がありました。
法務省が出している「遺言書保管制度の利用状況」によると、
令和2年7月~令和3年3月までで、16,555件の保管件数、
平均すると毎月1,839件ペースなので、令和3年7月現在、20,000件超は行っていると予想されます。
※法務省HP参照
申請件数>保管件数なので、書類の不備も数パーセントあるようです。
また、遺言書の閲覧請求は2件なので、相続開始後の遺言書の活用はまだまだこれからといったところでしょうか。
こちらの影響を受けてなのか、
令和2年度の公正証書遺言の作成件数は減少し、97,700件でした。
いずれにせよ、遺言書作成者の総数は増えているといえますので、
良い傾向です。