司法書士の柿沼です。
今日は司法書士なら当たり前、「登記情報提供サービス」についてお伝えします。
昔は法務局にわざわざ行って、窓口で交付申請書書いて、15~20分待たされて取得していた登記簿謄本ですが、
今は、ウェブ上で「登記情報」という形で、内容を確認できるようになっています。
※こちらは登記情報といって、あくまでも証明書ではないため、第三者に提出する際は法務局が発行する登記簿謄本が必要な場合があります。
「登記情報提供サービス」のサイトに行き、
ID登録して、クレジットカードの登録(少し審査に時間がかかる?)をして使えるようになります。
不動産であれば、土地や建物の登記情報、公図や地積測量図、建物図面の取得ができます。
会社、法人であれば、その会社、法人の登記情報が取得できます。
嬉しい点として、価格があります。
不動産
全部事項 1通334円
所有者事項 1通144円
地図 1通364円
図面 1通364円
会社・法人
全部事項 1通334円
詳しくは、登記情報提供サービスのサイトに詳しく掲載されています。
司法書士的な視点でいうと、検索機能がとても便利です。
しばしば、他の士業から謄本が取れない、と焦ってご連絡頂くことがあります。
「地番や家屋番号に特殊な字が使われていてヒットできない」
「建物のなんとなくの所在地はわかっているが、家屋番号がいまいちはっきりしない」
こんなときには、その周辺一帯を検索できる、地番家屋番号一覧検索を使います。
これがとても便利な機能ですが、使い慣れていないとわかりづらかったりします。
会社、法人の検索もとても便利です。
類似商業調査の際や、クライアントから似たような商号はないか、と相談を受けた際にも、
こちらの機能でいろいろ検索、調査ができます。
プロから見ると当たり前のことでも、
登記制度になじみのない方からしたらとても複雑でわかりづらかったり、敬遠されがちだったりすると思います。
お客様に伝えるかどうかは別として(ほとんどの司法書士は伝えていないと思いますが)、
業務内容として、これまでの経験をもとに、この辺りの細かい調査も司法書士は自然と行っています。