前回に引き続き、怒りの感情のお話です。
角度を変えて考えると、(こちらの方がうなずけるかも知れません)
実は怒りは「二次感情」ともいわれているそうです。
なかなか気づけないのですが、怒りの裏側にあるのは、
「悲しい」「つらい」「寂しい」「苦しい」「不安」などの、
「一次感情」だそうです。
~日本アンガーマネジメント協会理事戸田久実さん~
それを相手に伝えるには、
言葉にすることで怒りで対応してしまうことも少なくなるかもしれません。
SNSで、次のような投稿を目にしました。
20代のお嬢さんとランチをしながら話をしていた時のこと。
お嬢さんの予想外な言葉に、話の途中でランチも途中にして、
思わずお店を出てしまったそうです。
この人は「怒り」を感じたわけです。
自分の話にそんな言い方をするお嬢さんに対して、
いつの間にそんな考え方をする子になってしまったのか・・
自分はなんで言葉にできなかったのか・・
気持ちが整理できなかったと書いてありました。
もやもやとした気持ちでいたその2時間後・・
お嬢さんからこんなラインが届いたそうです。
いつも悲しませてしまってごめんね
お互いの話をたくさんして
私もきちんと聞くようにするね
・・・その人が「怒り」を感じたのは、
分かってもらえなくて「悲しかったから」
自分でも気づいていなかったその気持ちに、
ちゃんと気づいたお嬢さんに驚いたそうです。
そして、涙が出そうになった、と。
近い関係の人にほど、怒りは感じやすいそうです。
分かってくれるはず、という想いがあるからかもしれません。
自分のココロを覗いてみる。
大切な人との人間関係を保っていくのには、まずはそれが必要なのかも・・
と、思わされたお話でした。
喜・怒・哀・楽
いずれの感情自体に、良い・悪いはないはずです。
怒りをため込まず、悪い感情だと思わず、
普段から「言葉にすること」を、心がけていきたいと思います。