みなさん、こんにちわ。
司法書士の柿沼です。
ホームページがリニューアルし、これからはこちらでブログを更新していきます。
さて、今日のタイトル「相続相談には〇〇が必要」の「〇〇」には何が入るでしょうか。
人それぞれ答えは違うと思います。
司法書士事務所エンパシーでは、この「〇〇」には「心理的安全」が入ります。
相続実務や法律の勉強ばかりしている人には耳慣れない言葉かもしれませんが、
組織開発や人材育成の場では、よく聞く言葉です。
グーグルが「心理的安全を高めて、生産性を上げよう」と提唱して、業界では有名な言葉です。
気になる方は、こちらのサイトをご覧ください。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO3552312019092018000000
この「心理的安全」ですが、簡単に言うと、何でも話せる関係のことです。
怒られるのを恐れてミスしたことを言えない、
評価が下がるのを恐れてチャレンジしない、といった上司と部下の関係では、良い仕事はできないし、生産性は上がらない、というのがグーグルの研究結果です。
相続の現場で、相談者と士業の関係でも同じことが言えると思っています。
士業は法律という正解を知っているので下手なことは言わないほうが良い、
気になることがあってもこんなこと聞いたら機嫌が悪くなりそうなので黙っておこう、
そんな風に相談者の方に思われていたら、信頼関係は築きにくいですし、相談者の本心に近づけないですし、結果良い仕事はできないです。
したがって、心理的安全な空間をいかに早く相談者との間で作れるかがとても大事です。
では、どうやって作るのか。
それはケースバイケースですが、
話を遮らない、
否定しない、
自己認識、自己開示、自己表現、
率直な意見を言う(フィードバック)
といったところが大事でしょうか。
単に長時間うん、うん、相槌を打って話を聴くこともとても大事ですが、それだけではただの話し相手になってしまいます。
ちなみに、「心理的安全」というと上司に対する部下の視点で語られることが多いですが、
社長や上司も部下に対して「心理的安全」があるかどうかもとても大事だと思っています。
私の勝手な仮説ですが、多くの経営者は部下に対する「心理的安全」がないので、
「経営者は孤独なんだ」と言って、夜のお店がなくならないのだと。
この話はまたの機会に。